「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

天城(アマングスク)遺跡(阿権/伊仙町)

阿権川の谷に架かる橋を渡ってすぐ、県道そばに天城(アマングスク)遺跡があります。
「町指定文化財史跡 アマングスク遺跡」と書かれています。

f:id:hn2784:20160122123837j:plain

上の方の登っていくと柵に囲まれた草地があります。

f:id:hn2784:20160122123905j:plain

岩が点在していますが、遺物が出土した場所と関係あるのかどうか分かりません。

説明版によると、
この遺跡は平成2年に発見され、平成5年の発掘調査の結果、縄文時代後期の嘉徳式土器と、奈良、平安時代と対応する兼久式土器の他、チャート製の石器が発見されたそうです。チャート製の石器は25000年前の旧石器時代のものと推定されています。徳之島は琉球列島のなかでも旧石器時代の遺跡が密集する地域として注目されているそうです。

 

嘉徳式土器とか兼久式土器は、出土した地名に由来していて、奄美大島の遺跡ではよく聞く名前です。「チャート製」というのが分からなかったのですが、調べて見ると、石器の素材になっている石のことで、大昔の放散虫という石英と同じシリカの殻を持ったプランクトンの死骸が、海底に降り積もってできた岩石だとのことです。

 

これが、25000年前の石器の写真です。ナイフとか包丁の役割をしていたのでしょうか、刃先が鋭そうです。

f:id:hn2784:20160122123829j:plain

 

遺跡のあるのは、阿権川流域の台地で、周囲に人家が見当たりませんが、古代人には住みやすい場所だったのかも知れません。

f:id:hn2784:20160122123917j:plain