「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

赤尾木送受信所の3つ目の無線塔

赤尾木送受信所の無線塔は前にも見たのだが、その時は3基残っていることは知らずに2基を見ただけだった。今回は前回見逃していたもう1つの無線塔を見てきた。

※参照(過去記事)赤尾木送受信所の無線塔 - 「大奄美史」紀行

屋入りトンネルを抜けて赤尾木三叉路近くまで来ると、県道から少し離れたところに高い塔が建っているのが見える。この道路は何回も通っているのに今まで全く気が付かなかった。ただ、無線塔というよりはどう見ても煙突である。

畑の間の農道を塔が見えている方向に道なりに近づいて行く。

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他の2基に比べると少しスマートで高さもあるように感じるが、気のせいかも知れない。

周りは何もなくて広い草地になっている。元は通信設備などの建物があったのかも知れない。前回見た2基の塔とは空港へ向かう道路を挟んで反対側になる。前のは集落背後の藪の中にあるのに対して、こちらは畑の中の平地にある。

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底部には人ひとり通れるような小さい入口がある。

内部は直径2mほどの円形の空間があるが、設備の跡のようなものは何も残っていない。上部は吹き抜けで、空が見える。

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内部から外の景色を眺める。

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コンクリートの厚さは30cm以上はありそうだ。

外側の壁は所々剥がれていて、鉄筋が見えている。太平洋戦争時に空襲で攻撃を受けた跡らしい。これが軍の施設であったことを伺わせるものである。

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元々は送信用、受信用合わせて10基あって、戦後もしばらくは一般の無線設備として使われていたそうである。何10年も前に役割を終えたものが、何故、取り壊されることもなく今も残っているのか、不思議である。何の案内もないから文化財として保護しているわけでもなさそうだが・・・。あるいは単に壊す予算がなくて放置されているだけなのか。