「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

本茶(ふんちゃ)峠の碑

前回に続いて本茶峠、今回は龍郷側。

峠を少し下ったところ、道路わきの小高い所に「本茶峠之碑」がある。

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碑の下の方に「ふんちゃ峠」の歌詞。

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ふんちゃ峠を 東に越えりゃ
 描かれたような 喜界が島が
 波路遙かに 彼方に浮ぶ
 夢の国かや 喜界が島は

歌詞は四番まで続くが、本茶峠が出てくるのは冒頭の一節だけで、主に喜界島のことを詩っている。

 

「本茶(ふんちゃ)峠」は本土復帰前の昭和23年に奄美で生まれた新民謡である。
道路わきに案内がある。

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この碑は、作詩者重原源隆氏と作曲者村田實夫氏の功績が記憶されるよう昭和53年に建立された。特に村田實夫氏は「本茶峠」をはじめ「夜明け舟」「農村小唄」など数々の名曲を作曲して、戦後間もない私たちの心に明るい勇気と希望を与えてくれた
という意味のことが書かれている。

 

そう言えば宇検村宇検に「農村小唄の碑」があった。

※参照 過去記事


 この碑文は作詞者宇検出身の政岡清蔵氏のことを主に書いているが、作曲者は同じ村田實夫氏である。

 

碑の周りはきれいに整地されていて、樹木の間から遠くの山々が望める。残念ながら喜界島は見えない。

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ここから峠を龍郷方面に降りていくが、緋寒桜の並木はまだまだ続く。名瀬側よりも固まって桜が植えられていて、所々ベンチなども置かれてじっくり鑑賞できるようになっている。

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※写真は1月末

 

やがて麓の集落に出て、大勝というところを通って国道58号に合流する。

国道を通るよりそれほど時間がかかるようには感じられない。多少でも時間に余裕があれば、いつも車がビュンビュン行き交う国道よりは、この峠で自然に触れるコースを通るのもお勧めではないかと思う。