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「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

一村のウオーキングロードでお花見 (本茶峠)

桜が見ごろだという本茶峠を通ってみた。名瀬側から峠道に入るとすぐに道路わきに緋寒桜が咲いているのが見えてくる。1ヵ所に何10本もまとまって咲いているのではなく、カーブを曲がるごとに次々と切れ目なく数本~10数本の桜が現れる。

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※写真は1月末

交通量はほとんどなくて、たまにトラックとすれ違ったり、花見らしい人の車が停まっているのを見かける程度である。ゆっくり走って楽しむのにちょうどいい。

 

かなり登ったところのカーブの先に、山肌に凭れるように建てられた白い看板が目に付いた。

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一村という字が見えたので車を停める。「田中一村画と本茶峠の植物」と書かれている。

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この本茶峠付近は田中一村が描画活動をした所といわれていて、一村画に描かれた植物は全部で32種あるが、その内19種が本茶峠一帯に分布しているという。

アオノクマタケラン、アカミズキ、イジュ、オオタニワタリ、キキョウラン、キダチチョウセンアサガオ、ギョクシンカ、クマタケラン、クワズイモ、ゲットウ、コンロンカ、サクラツツジ、ソテツ、ハマニンドウ、ヒカゲヘゴ、ビロウ、フトモモ、ムサシアブミ、ノボタン

すぐそばにあるのはクワズイモ。

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昭和42年に紬工場をやめて絵三昧の生活に入った一村は、毎朝日の出とともにこの本茶峠まで歩行訓練に出かけた。健康を維持し、絵を描く体力と気力を養うために、往復12キロの道のりを2時間以上かけて歩いたという。

 

峠の先に滝が落ちているところがある。

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一村は、峠を越えて200メートルほど先の滝で、顔を洗い汗をぬぐって引き返した言うが、これがその滝かどうかは分からない。