「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

農村小唄の碑(宇検)

厳島神社と道路を挟んで斜め向かい、海側の小高くなった芝地に農村小唄の碑が建っている。

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右側に碑文がある。

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島の情緒を素朴に歌いこんだ、この「農村小唄」の作詞は、昭和二十二年八月十五日、南海日日新聞社主催による奄美新民謡作詞歌集一位入選作で、宇検出身の詩人政岡清蔵氏によって作られた。
当時、大東亜戦争の敗戦につぐ、奄美の歴史的な祖国日本からの行政権分離、異民族支配という二重苦の中にあって、その明るい軽やかなリズムは、すさんだ島の人々の心にうるおいと安らぎを与え、希望をもたらし、今なお広く愛唱されている。
氏は星洞と号し、島の自然をこよなく愛し、望郷の思いにあふれた数多くの俳句や詩は、遺句詩集「唐鍬」に収められている。
ここに、農村振興運動事業の一環として、「農村小唄」の碑を建立し、とこしえに今は亡き望郷の詩人政岡星洞氏の冥福を祈り、不朽の名作を記念するものである。
昭和五十七年二月一日
宇検村町

 

碑の下に詩が書かれている。

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達筆すぎて全部は読めないが、・・
 唐鍬ぬ

軽さよか那と打ちゆる
 荒地畑ぬ
  唐鍬ぬ軽さよ
高倉
 〇てろよ〇枕ぬ
  秋ぬ実りや
   高倉建てろよ

前半は「愛しい人と一緒なら荒れた畑を耕す鍬も軽いよ」というような意味だろうか。

「農村小唄」はそれまで聞いたことがなかったが、TouTubeにあったので聞いてみた。確かに軽やかで明るく安らぎと希望を感じる歌である。

 

先ほどから海の方で大きな話し声が聞こえる。見ると海面に妙なものが浮かんでいる。

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望遠に切り替えてみる。

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屋根つきの筏の上で数人が釣りを楽しんでいるようだ。

そういえば集落入り口に看板があった。

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「釣りイカダ」というらしい。

 

陽光に照らされた静かな入江の、何とものどかな光景である。

 

 

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