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「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

徳浜の断崖(名音)とトルス崎の奇岩(大金久)

戸円方面から名音に向かって東シナ海を右に見て走っていると、突然!という感じで、目の前に切り立った巨大な岩の壁が現れる。少し手前から「徳浜の断崖」と書いた案内を見かけていたので予期はしていたのだが、これは想像を越えるすごさである。

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道路の左側もほぼ垂直の絶壁で、どうしてこういう地形になったのが不思議な光景である。

この絶壁を貫通しているのが名音トンネル。入口はあまりトンネルらしくない形をしている。落石除けになっているのか天井がちょっと傾いていて、壁の大きさに比べるとかなりちっぽけな印象である。岩壁は45度の角度で海に沈み込んでいる。

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洞窟が口を開けていて、奥の方は見えないが、かなり深そうである。

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手前の方にはごつごつした岩が顔を出していて、海の眺めも美しい。

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徳浜というが「浜」と言えるほどのものはない。どちらかというと磯に近い。道路を作るときに浜をつぶしてしまったのかも知れない。

 

名音トンネルは全長386メートルで昭和43年に開通している。それまでは戸円と名音の集落の間は、船で行き来するか、ノンピラという高い山を1時間余りもかけて徒歩で行くしかなかったという。トンネルが開通して集落間は約5分に短縮された。

 

こちらはトンネルの名音集落側。

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こちらから見れば、断崖とか絶壁とかいう感じはない。左側のとんがった岩は工事で削り取られて海岸側に残った部分か。名音側はトンネルというより屋根の下を通っている感じである。

 


大和村の景観をもう1つ。
徳浜の断崖に来る途中、大金久というところで「奇岩」を見た。集落の海岸から、岬の先っぽの方に変わった形の岩が見える。

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ズームを拡大してみる。

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真ん中に穴があいてトンネルのようになっている。見方によっては恐竜(怪獣?)どうしが角を突き合わせているようにも見える。

これはトルス崎といい、昔は船がこの岩を目印にしていたという。以前は上部が丸くつながっていたが、平成18年に突然崩れて「鬼の岩」に変貌しているのが発見された。集落の人たちは何かの祟りではないかとショックを受けたそうだ。

そう言われれば鬼にも見える。


※名音トンネルとトルス崎の説明は『広報やまと』(大和村)を参考にした。