「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

平瀬マンカイ祭場 (秋名)

奄美パークに行くと、ホールの大画面で奄美の祭りのビデオがよく流されているが、その中で一番インパクトがあるのがこの平瀬マンカイだ。なかなか本物を観るのは大変なので、場所だけでも見ておくことにした。

厳島神社の手前から海岸に出る。漁港の左側を回り込んでいく道が遊歩道のようになっている。

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この木は「トックリヤシモドキ」というらしい。トックリヤシのように幹がトックリ型にはなっていない。

堤防を過ぎて狭い岩の間を抜けていく。

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岩場に出ると波の音が大きくなる。山側に案内文がある。

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国指定重要無形民俗文化財
秋名平瀬マンカイ祭場地
昭和六十年一月十二日指定
旧暦八月上旬」アラセツの夕方潮が満ち始める頃、神平瀬に女五人がのり、めらべ平瀬に男女合わせて七人がのってマンカイ祭りを行う。
ショチガマ祭りとこの二つの祭りを合わせて平瀬マンカイと呼んでいる。
内容は、稲の豊作を願いまた豊作に対する感謝の念をこめた祭りである。起元は琉球王の支配下にあった時、ノロを中心に始められたものとされている。


注連縄のかかった岩が海に突き出している。これが神平瀬らしい。

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近寄ってみると、上は平になっているもののかなり狭い。

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左の方の少し離れたところには、上部が平たくなった岩があり、こちらがめらべ平瀬のようだ。

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夕方の満潮の時刻、神平瀬には女5人、女童(メラベ)平瀬には前列に男3人、後列に女4人が登る。女童の女性は太鼓を打ち鳴らし、神平瀬と女童平瀬の間で唄の掛け合いが行われて、海のかなた(ネリヤ)の神々へ豊作を祈願する。
戦中戦後は途絶えていたが、昭和35年に集落の人々で保存会が設立され、再開したという。

 

こちらは集落の中の道路わき、階段のそばに案内板がある。上の方がショチガマ祭場らしい。

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秋名のアラセツ行事はショチガマと平瀬マンカイを合わせたもので、ショチガマの方は早朝の日の出前に行われる。田や畑山の神々への豊作を祈願するものである。
アラセツ(新節)というのは旧暦八月最初の丙の日だという。と言われてもピンと来ないがカレンダーによると今年は9月2日だったようだ。


祭りの写真が全くないのも寂しいのでショチガマと平瀬マンカイを1枚ずつ。

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