「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

かさんつるまつ顕彰碑 (大笠利)

アンジェラスの鐘のある大笠利教会のT字路を山手の方に入って行く。最初の交差点を右折したところに「詩人川上鶴松/かさんつるまつ顕彰碑」と刻まれた大きな碑が建っている。

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川上鶴松は寛政3年(1791)大笠利に生まれた女流詩人で明治13年に世を去っている。

 

赤木名のあまみ商工会館の前にも鶴松の碑がある。そちらは「泥染め発祥の地」の碑と並んで建っていて「機織りの母」という称号がついているが、こちらは「詩人」としての顕彰碑だ。

⇒参照 笠利鶴松の碑(赤木名) - 「大奄美史」紀行

 

台座の側面と背面に文字が刻まれている。

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背面には建立趣旨が書かれていて、この碑は2007年に鶴松の玄孫に当たる人によって建てられたことが分かる。つい最近のものだ。

側面には鶴松の歌が刻まれている。
 玉乳握ちみれば
  染だるより勝り
 後ろ軽々と
  いもれしょしら
 かさんはぎ島や
  ギマ木ぶすみぶす
 つるまつぬこげや
  ちぅぶすみぶす
 山ふどあていん
  家倉ふかれゆみ
 かながなぐさに
  ありばゆたさ
4行目までは、横暴な薩摩の役人を撃退したというエピソードのある歌で、あまみ商工会館のものと同じだが、5行目以降の歌は私の読解力では手も足も出ない。


この辺りは集落からかなり離れた丘陵で山にも近い。

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