「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

渡連のゴンゲンと相撲の神様

渡連集落の手前(生間寄り)に小さな岬がある。県道が小高くなったところに鳥居が建っていてここがゴンゲンへの登り口になっている。

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他のゴンゲンと同様、かなりの急坂である。

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やがて少し広くなった場所に着く。上の方に松など数本の樹木に囲まれた祠が見える。

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コンクリート製で頑丈そうだ。

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左の石柱には「祈願国威宣揚」、側面には「昭和十二年九月九日」と書かれている。
昭和12年と言えば日華事変の始まった年で、「国威宣揚」ということばや、祠の造りなどいかにもその時代を感じさせてくれる。

 

ここは岬の先端部にあり見晴らしがいい。左側にペンションとビーチ。

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右方向には渡連集落とその先の街網崎が見える。

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『奄美加計呂麻島のノロ祭祀』(松原武実)によると、祠が建てられる前は、サンゴ石が置かれていて、このサンゴ石は幕末に籾山家の先祖が名瀬の代官所から相撲の行事を伝授された際に、相撲の神様として祀ったものだと言う。

 

渡連集落の中心部の公民館や土俵のある広場にも相撲の神様が祀られている。

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ゴンゲンの神様を勧請したものだという。
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左の石柱には「五穀豊穣部落繁栄」と書かれている。こちらの建物は赤、青、白と非常にカラフルだ。