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「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

むちゃ加那節の歌碑 (生間・むちゃ加那公園)

フェリー「かけろま」が生間の港に近づくと、左手にこんもりと突き出した岬が見える。むちゃ加那公園はその突端近くにあり、薩摩藩統治下の代表的な悲歌であるむちゃ加那節の歌碑が建てられている。

 

生間港から県道を通り、集落を出て渡連方面へ向かって坂道を登ったところに赤い鳥居がある。

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その先の参道は長い登り階段。

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ゼイゼイと息が切れる。ためしに数えてみると189段ある。岬に向かってかなり高くなっているのが分かる。

 

しばらく行くと広場に出る。ここがむちゃ加那公園。疲れた人のためかベンチなども置かれている。

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奥の方にむちゃ加那節の歌碑と小祠が並んで建っている。f:id:hn2784:20131010173521j:plain

 

祠の左側には小さな自然石が置かれている。

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『奄美加計呂麻島のノロ祭祀』(松原武実)によると、ここはゴンゲンで、小祠にはムチャカナを祀っており、隣の自然石はリューゴの神様という漁業の神だそうだ。リューゴというのは竜宮のことらしい。
自然石がゴンゲンの神様かと思っていたが、そうではなくてこの辺りを聖地としてゴンゲンと呼んでいるらしい。

 

歌碑には次の歌詞が書かれている。
むちゃ加那節
(うらとみ節)
ハレイー喜界やイ小野津ぬヨ
ヤーレー十柱
(はやし)スラヨイヨイ
十柱むちゃ加那ヨイ
(はやし)スラヨイヨイ
ハーレー十柱むちゃ加那ヨイ
(はやし)ハーレー十柱むちゃ加那ヨイ

ハレイー青海苔はぎが
ヤーレー行もろ
(はやし)スラヨイヨイ
行もろやむちゃ加那ヨイ
(はやし)スラヨイヨイ
ハーレー行もろや
むちゃ加那ヨイ
この民謡は平成二年度第十三回日本民謡大賞全国大会に於いて日本一に輝いた唄であります。

平成二年というのは中野律紀が日本民謡大賞を受賞した時のことのようだ。

 

樹木の間から生間の桟橋が見える。松が枯れたためか以前よりは見晴らしがよくなっている。

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***続く***