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「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

震洋隊基地跡その2 (呑之浦)

***前回の続き***

 

遊歩道から海岸に降りて、岬の先端の方に向かって進んでいくと、やがて視界が開けてくる。先の方の対岸には古仁屋らしき町の建物が見える。

これは基地の北門があったところのようだ。

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映画『死の棘』(小栗康平監督)にこんな場面がある。

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この映画の舞台は都内やその近郊だが、突然、心象風景でフラッシュバックのように呑之浦の基地や島の場面が現れる。これもその1つで、島尾の作品から推測すると、発動命令が出たことを知ったミホが、預かった短剣を手に押角の集落側から岬を回って、基地の北門の外までやってきた場面のようだ。


小栗康平はデビュー作の『泥の河』が名高いが、この『死の棘』ではカンヌ国際映画祭でグランプリと国際映画批評家連盟賞を受賞している。

主演は、松坂慶子と岸部一徳。この二人も日本アカデミー賞の主演女優賞、男優賞を受賞している。子ども達も好演。f:id:hn2784:20050703132901j:plain

 

格納壕にあるレプリカはこの映画で使われている。

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他にこんな場面も。

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これは基地全体の見取り図。

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文学碑から北門の間には、第三艇隊壕と第一艇隊壕がある。第二艇隊壕は対岸にあるとのことだが、肉眼では確認できなかった。また第四艇隊壕のあたりは今は県道(旧道)が通っているがこれも痕跡は不明。

同じ加計呂麻には姉妹隊の第十七震洋隊が三浦に配置されていたが、これも今のところ基地跡がどこか(残っているのかどうかも)よく分からない。