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「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

近代的なアシャゲとトネヤ (瀬相)

瀬相集落南側交差点のそばの緑地から奥の方に入っていくと、土俵から少し離れたところにアシャゲとトネヤがある。どちらもきれいで立派な建物である。

 これはアシャゲで骨組みが堅固そうだ。
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軒に大きな字で「アシャゲ」と書かれている。

古いアシャゲの写真があるのでスケッチしてみた。
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2世代くらい前のものかも知れない。床板がなく、柱の間の横桟もないきわめて素朴な造りだ。『瀬戸内町誌民俗編』(1977)で「瀬相のアシャゲは町内で現存する最も古い造り」と紹介されている。

 こちらはトネヤである。
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他の集落のトネヤのイメージとはかなり違う。大きくて窓も広く、一般住宅と同じような近代的な建物である。こちらもおおきな字で「トネヤ」と書かれている。

アシャゲもトネヤも平成4年に建てられたという。

 アシャゲとトネヤの間に小さい自然石が置いてある。神石と言い昔からあるというが由来は分からないらしい。
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『奄美の島加計呂麻の民俗』(昭和45年・鹿児島民俗学会編)によると、「加計呂麻の30の集落のうちノロの神祭りを行っているのは、瀬相・木慈・薩川・芝・阿多地・須古茂・嘉入・武名・瀬武である」という。すべて旧実久村の集落であり、瀬相はその東限になる。