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「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

もう一つのアマンデー(笠利)

阿麻弥姑天神の天降地はすぐ近くにもう一つある。

アマンデー入り口と書かれた防衛省専用道路まで戻ると、反対側に坂道があり上に鳥居が見える。

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鳥居の手前に石碑がある。
阿麻弥姑天神
最初天降地「登り口」
平成三年二月十八日
史跡保存会一同

 

鳥居をくぐって山道を歩いていくと目の前に自衛隊の無線塔が2基。

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脇の建物には「奄美通信隊」の表札が見える。これは航空自衛隊那覇基地奄美大島分屯基地に配備された部隊である。(この無線塔は空港からもよく見える)

 

ここからは展望もよく振り返ると登り口に停めた車が見える。防衛省専用道路の切通しのすぐ脇を歩いてきたことが分かる。

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基地の金網に沿って下半分がずいぶん傾いた階段がある。

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基地建設のときに地盤が変化したのだろうか。


階段を登り切って無線塔を背にして再び山の中に入って行くと鳥居が見えてくる。

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鳥居をすぎてしばらく行くと手前に簡易的な柱2本と屋根のみの建造物がある。

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これは本殿?と言っていいのかどうか、屋根には千木らしきものもある。

奥に石碑がある。

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左側は、
支那事変出動将兵武運長久祈願之碑
とあり、支那事変の碑というのはちょっとめずらしい。

奥には、
「阿麻弥姑天神
  最初天降地
 奄美大島文化発祥地」
 (故)昇曙夢著書
    大奄美史による
とあり、こちらの方はかなり新しい。

神社が先にあってそこに天降地の碑が建てられたようであるが、元々、阿麻弥姑天神を祀っていた神社なのかどうかはよく分からない。
またすぐ近くの海側に立派な石碑があるのにどうしてここにも碑を建てているのかも不明である。

右側にある丸い石は何らかのご神体なのか単なる石なのか判断がつかない。奄美では自然石を崇拝しているケースがよくあるが、丸い石というのはあまり見かけない。

一番奥には詩が書かれた平成二年建立の歌碑がある。

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詩一首
幾重にも重なる島の山々の
尾根の広がり
天孫嶽に続く
   秀子
平成二年二月十八日

 

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それにしても、神様が降り立った地に、今はレーダーの電波が飛び交い、すぐ近くでは飛行機が舞い降りてくるというのも面白い取り合わせである。現在なら神様が地面に着く前に、発見されてスクランブルがかかりそうだ。