「大奄美史」紀行

   奄美大島の史跡を訪ねます。

宇検村

行幸記念碑もある屋鈍神社と路傍の石敢當

観光案内板の地図を参考に集落内を歩く。集落奥の山裾に屋鈍神社が鎮座している。 神社は大正5年に建立されている。扉が閉まっていて内部を見ることはできないが、シマダテの神とエビスを合わせて祀っているという。 社殿脇の境内の隅の方に小さな石碑が建…

サンゴの石垣が高い屋鈍の海岸

宇検村の西の果ては屋鈍集落。道路沿いのミャーには、ひときわ大きな土俵とアシャゲが並んで建っている。 アシャゲは形は平田のものにやや似ているが、少し小ぶりで木造である。コンクリート製や鉄骨を使った無機質のものに比べると、木造りの暖かみがある。…

神屋と岡家の石垣 (阿室)

(前回の続き) 山を下りて集落内を奥の方に入る。道のそばの空地のようなところに小さな建物が建っている。 集落の観光案内によると、これは神屋で、「神屋は親ノロのおられる所である」との説明がある。 窓が開いていたので中を覗きこむと、土間に竈の跡の…

秋葉神社とシマタテガナシ(阿室)

(前回の続き) 土俵の向かい側の公民館脇から山に入る道がある。 数10段の階段を登ると神社入り口の鳥居。 きれいに掃除された境内の右側に社殿がある。社名はどこにも書いてないが、これが秋葉神社のようだ。 秋葉神社について、集落の案内板には次のよう…

『海南小記』に書かれた神高き集落(阿室)

平田の先は阿室。集落内には高木がそびえている。ヤシの1種だと思うが、南国らしい風景である。 奄美大島には西阿室、請阿室、阿室釜など阿室のつく地名が多い。阿室は「アムル」ともいい、「神降る」という意味があるそうだ。 アシャゲは、少し集落の中に入…

4本柱が太い平田(へだ)集落のアシャゲ

平田神社のすぐ先が平田集落。集落の中心には土俵とアシャゲが並んでいる。 手前にある土俵は大きくて立派な屋根つきのものである。 よく見ると天井には蛍光灯やスポットライトなどの照明設備もある。八月踊りのときなどに使うのだろうか。 隣にあるアシャゲ…

平田神社と行幸記念碑 (平田)

宇検村の焼内湾南側沿岸を西の方に進む。前に佐念モーヤのある佐念集落までは来たことがあるがそこから先は初めてである。地図をみると、平田、阿室、屋鈍と3つの集落が海岸に沿って点在している。 佐念を過ぎてしばらく行くと、タエン浜という海水浴場を通…

150年前の白糖工場の石塀(須古)

県道そばにある須古集落の案内板に白糖工場の石塀のことが書かれている。地図を頼りに集落内に入ると、左奥の方の道路右側にそれらしいものが見つかる。 民家の塀として再利用されているようである。1つ1つはかなり大きくて、ブロック塀などと比べるとずっし…

奄美の古い墓・佐念モーヤ 

佐念集落の少し先の道路際の墓地の一角に、モーヤと言われる墓がある。 屋根と柱だけの小屋の下に、サンゴ石が積み上げられている。 正面に回ると花が供えられていて、線香立てなども置かれている。日常的に供養されているようだ。 小さな隙間が空いていて、…

宇検村史跡マップ

このブログで紹介した大和村の史跡マップです。

石敢当を見つける(名柄)

名柄集落中心部の公民館近くの路傍で、石敢当と書いた小さな石を見つけた。 石敢当(石敢當)は中国から琉球を通じて伝わったという魔除けの石である。 奄美大島ではかなりありふれたものらしいが、なかなか見つけることができなかった。それらしき石は何度…

八幡神社(名柄)

名柄集落の背後の山裾にあるのが八幡神社。赤い鳥居が見える。 鳥居の先の崖の間を通って入って行く。 通路を抜けるとすぐ右の方にこじんまりとした社殿がある。内部は窺えない。 横にあるのはお墓のようだが形が少しおかしい。元は上に石が載っていたのだろ…

宇賀弁天像を祀る厳島神社と薩摩藩役人の代官墓(須古)

複雑に深く切れ込んだ焼内湾の一番奥に須古集落があり、湾に流れ込む河内川を少し遡った川べりの道路から、丘の上の神社が見える。脇の道に入るとすぐに鳥居がある。 階段を登っていくときれいに整備された境内に出て、先の方にまだ新しい社殿がある。 朱色…

農村小唄の碑(宇検)

厳島神社と道路を挟んで斜め向かい、海側の小高くなった芝地に農村小唄の碑が建っている。 右側に碑文がある。 島の情緒を素朴に歌いこんだ、この「農村小唄」の作詞は、昭和二十二年八月十五日、南海日日新聞社主催による奄美新民謡作詞歌集一位入選作で、…

村の文化財・弁財天石像と寄進塔がある厳島神社(宇検)

宇検集落外れの海沿いの、道路から一段高い山裾に厳島神社がある。 社殿は横向きで、集落に背を向けて焼内湾の方角に向かって建っている。 道路脇にある朱色の鳥居には横書きで「厳島神社」、左右には「航海安全」「子孫繁栄」とあり、ちょっと観光地風で大…

公民館の池の橋は中世の碇石(宇検)

集落の入口に近い方に宇検公民館があり、その奥の方が庭園風になっていて池が造られている。今は水が枯れている。 池の真ん中に角型の石の橋が架かっている。これが碇石である。 集落入口にあった観光案内版。 宇検の碇氏の本家に元々あった2個の内の一つで…

ちょっと変わったアシャゲと鐘のあるミャー(宇検)

高千穂神社から集落背後の遊歩道を通って反対側に降りたところに、キャンプ場にでもありそうなログハウス風の建物がある。ちょっと変わっているが、これがアシャゲらしい。 アシャゲはトネヤと共にノロの祭祀を行っていた場所である。加計呂麻島にはアシャゲ…

高千穂神社と火番小屋からの見晴し(宇検)

大和村今里から峠を越えて、海岸に突き当たったところが宇検村の宇検集落である。焼内湾とよばれる湾が深く内陸部まで切れ込んでいて、宇検村の各集落はその焼内湾の周囲の沿岸に点在している。宇検集落は湾出口に近い北岸の、静かな入江の奥にある。 集落入…

霊峰湯湾嶽に登る

***前回続き*** 鳥居をくぐると先は山道が続く。途中から傾斜が大きくなる。倒木や高い段差があったりして歩きにくい箇所もあるが、道は確保されていてそれほどの困難はない。 ところどころ小さな花が咲いていて心が和む。 途中標識はあるものの、距離が書い…

湯湾嶽公園から焼内湾を眺望

大島開闢の二神が天降りした地には2説あり1つは笠利のアマンデー、もう1つがここ湯湾嶽である。 湯湾嶽には宇検村側からと大和村側からの2つのコースがあるが、今回は宇検村から。湯湾の集落に入ると駐在所があったので、インタホンを押してお巡りさんに…

かんつめの碑 (名柄)

久慈から名柄方面に登っていく。山頂近くの林道と分岐するところのすぐ近くにかんつめの碑の案内がある。 10段ほどの石段を登ると、手前左側と奥の方に石碑がある。 手前の「カンツメ之碑」と書かれた石碑。かなり古いもので花が供えられている。 「碑のある…